ただただ長所を引き延ばす

2023年07月19日 14:00

こんにちは!
東京オペラコミック代表の栗林です。

相変わらず筆不精ぶりは現在です。笑
またまたかなり久しぶりになってしまいましたが、
皆さんはいかがお過ごしですか⁉︎

いよいよ夏本番!という日々ですね。
お互いに熱中症には気をつけましょうね。

また、この度秋田県の豪雨により被害に遭われていらっしゃる方々、まだまだこの先の状況が心配であります。

亡くなられた方もいらっしゃるとのことで、ご遺族の方にお悔やみを申し上げると共に、被災された全ての皆さまに、お見舞い申し上げます。
引き続き、どうぞお身体にも気をつけてお過ごしください。



日本の中で、震災、災害がある時は何をどうしたら良いのかという思いで、レッスンのお話も正直しにくいのですが、何より前向きな気持ちを失わないでいきたいですので、今日もお付き合いくださいね。


さて、今回は、『長所を引き延ばす』、と言うお話。


日本の教育では昔から、『ダメな部分』と大人が決めつけてしまい自分流に教え込む傾向があります。

子供のころから、あれができない、これができない、
とご両親やご家族から言われて育ったと言う方はいらっしゃいませんか?

また、誰々くんや何々ちゃんより劣っているとか、
もっとあの人みたいになりなさいとか、学校でも常に競争社会に揉まれて、成績の点数や順序にうんざりしながら
大人になった、とか、今、絶賛そんな最中にいるというお子様はいらっしゃいませんでしょうか?



その成績や点数、順序、だけが果たしてその一人の個性や才能を引き延ばすため、長所を知るために必要なのでしょうか?

もちろん、学校の成績がいいに越したことはありませんし、勉強にも熱心な方が色々知識も増え、一般的に言われるいい高校、いい大学、いい会社へと進み、大人になって楽になる、とか、恥ずかしい思いをしないで済むとか、
先生やご両親も安心で、そうすれば褒められるということも、それは確かにあるかもしれませんが。

この世を生きていくって、それだけではないと思うのです。


今や、あの有名な野球界の大谷翔平さんから二刀流話題になり、最近では二刀流も主流となってきて、更には三刀流、四刀流の方もいらっしゃるのではないでしょうか?



二刀流なんて、あり得ない。
どちらがおろそかになるのでは。
一流ではなくハッタリ。


きっと最初はそう思われたはずです。


ちなみに、クラシックの世界の当時は
色々なジャンルの曲を歌うソプラノ歌手なんてダメだ!
ソプラノはソプラノの曲だけをとまで言われたことがあります。

声楽家は声楽、ミュージカルスターはミュージカル、
ロックシンガーはロック、のように色んなジャンルを歌うなんてあり得ないし、違うものとされてきました。

もちろん、歌い方は違いますし、それぞれの声種によって
ジャンルが違うのも当然ではあります。

ただ、今の時代、そんなことではお客様を楽しませる音楽ができるでしょうか。


歴史ある歌舞伎界、伝統芸能ですらジャンルを超えて
新しくなりつつあります。
古典物をきちんと残しつつ、新しいことにもチャレンジし続けていらっしゃると思います。

そして、その人ひとりひとりの個性は、型にはめるだけでは収まりきれないことが多いです。


昔はタブーとされていた人が、今ではスターになる、
など、よく聞く話です。


誰もチャレンジしていないことをすれば、周りは止めに入ります。

「大丈夫?頭がおかしくなったの?」
「そんなの無理に決まってるよ」
「あなたは何がしたいの?私たちと同じようにしなさい。」

こうして、誰も持ってないくらいの世界的財産になり得るかもしれない才能が潰れていきます。


その人が持つ長所は果たして自分が知り得てきた知識や経験の中で教えて伸ばしてあげることができるのだろうか?

自分の考えの範疇に収まらないから否定して指導してはいないだろうか?


できてないのに甘やかせて、上手いね、良くできたね、
と褒めるだけもまた違いますが。

良かった部分は誉めながらも、否定はせずにもっとその子がその先に行きたくなるような長所の褒め方があると思うのです。


そして何より、誰もチャレンジしたことのないような新しいやり方に気づけたこと、やろうとしているその姿勢こそ、その方の性格的な長所、アイデアがすぐ浮かぶという長所、なんでも挑戦しようとする前向きな長所にもなるのです。
気づき方、見方は様々でしょうけど。


長所を持っていない人なんか、誰一人いないと思っていますし、実際にいません。

みんな一人一人が個性や才能を持ち、その人にしかできないような素敵な長所があるはずなのです。


一見、マイナスに見えるような個性だって、
一般的な見方でなく、良い引き伸ばし方で、その方の人生が変わります。

自分の範疇に定まらないからと、相手のやる気を落とすような言い方で否定し、その方の長所となり得る部分を削ぐようなことをしていませんか?

そして、
まずは、ご自身の長所に気付けていますか?
その自分の長所を褒めていますか?
そして、お子様や生徒さん達、仕事場の部下の方々、
家族、恋人、周りの方々、皆さんのそれぞれの個性と長所、誉めてあげれていますか?


日々、長所探しをしながら日々を楽しんで生きて行きたいものですね!


今日もお読みいただき、ありがとうございます!


写真は、先月、元生徒さんから届いた、可愛く美しすぎる、山形からのさくらんぼです。美味しすぎました。
ありがとうございました!

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